まずは現状を把握する

普段の収支について

貯金をするために、まずは現状を把握しましょう。普段の生活で使っているお金を見直してください。何に対してどのくらい支払っているのか、どのくらいのお金があれば1ヵ月間生活できるのかを、家計簿をつけて可視化しましょう。仕事、衣食住、交際費、自己投資など、区分は大まかで構いません。その中に無駄な支出があるなら、削れるかどうかも検討してください。1ヵ月に必要な費用が計算できれば、貯金に回せる金額も分かりやすくなります。

自分に合った家計簿を使おう

家計簿には様々な種類があります。昔からよく使われているのは手書きの家計簿です。市販のノート型家計簿にはあらかじめ費用項目やマス目が印字されているので、収支の金額を書いて集約するだけで済みます。手書きの家計簿のメリットは実際に書くことで金額を把握しやすくなる点です。余白に課題や気づいたことなどをメモできる点もメリットといえるでしょう。ただし、記入や集計に手間がかかるので、それを面倒に感じる人もいるかもしれません。
Excelなどの表計算ソフトを使って家計簿をつけている人も多いです。手軽に入力や集計ができ、グラフ化して分析することも可能です。インターネット上に様々なテンプレートが公開されているので、ゼロから作る必要もありません。パソコンで作業をすることが多いフリーランスにとってはメリットが多いでしょう。ただし、関数設定が複雑になっているので入力ミスには注意してください。
最近は、家計簿アプリも広く普及しています。支払いをした際、すぐにスマートフォンに入力できます。レシートを読み込んで自動入力ができたり、集計作業やグラフ化が自動化されていたりするなど、手間もかかりません。デメリットとしては、セキュリティ設定を怠ると重大な情報漏洩につながる点です。家計簿アプリを使う際は、使いやすさだけでなく安全性も考慮しましょう。

長続きのコツ

慣れないうちは家計簿をつける作業が面倒に感じると思います。長続きさせるために、家計簿をつけるタイミングを事前に決めておきましょう。支払いごと、夕食後、寝る前など、タイミングを決めて習慣化してください。毎日つけられない場合は、レシートは必ず取っておいたり、利用履歴が残るキャッシュレス決済で支払ったりするといった工夫が必要です。
また、家計簿は定期的に見直しましょう。支出の増減を把握して、そこから課題や改善点を考えます。その結果支出が減れば達成感を得ることができ、それがモチベーションにもつながります。